こんにちは、ミヤヒロです。
2021年10月4日の日経新聞の朝刊一面に掲載されてました、「三菱UFJ銀行が取りまとめている、脱炭素の融資指針」について、記事を解説をします。
まず初めに、この記事の要点を簡単に3行でまとめます。
- 三菱UFJ銀行は、東南アジア諸国連合(ASEAN)の主要銀行と、「トランジッション・ファイナンス(移行資金)」の指針作りを始める
- UFJ銀は、ASEAN各国で融資を行っている、日本、東南アジア、欧米の約30の金融機関や政府機関と研究グループを設立
- 指針の要点1つとして、融資の焦げ付きを防ぐため、企業に脱炭素を実現する目標年と工程表を求める
詳細な記事が読みたい方はコチラ
この記事を読んで、このように戸惑わませんでしたか?
トト、、、ランジッション・ファイナンス って?
少しでも記事が読みやすくなるように、「トランジッション・ファイナンス」をザックリと解説します。
トランジッション・ファイナンス(移行資金) とは
直訳すると、こんな感じです
トランジッション ⇒ 移行
ファイナンス ⇒ 資金・資金供給
ここでいう「移行」とは
温室効果ガス削減、 脱炭素(カーボンニュートラル) 、に向けた取組を進める ことです
世界的な環境配慮への流れ
2020年10月、菅前首相が所信表明にて、「日本は2050年までに、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする、脱炭素(カーボンニュートラル)を実現する」宣言をしました。
近年レジ袋が有料になったり、プラスチック製品の削減など、企業が果たすべき責任の中に、”環境への配慮” が非常に重要視されるようになってきました。
現在、日本を含めて世界は、近年の異常気象などの急激な気候変動や環境変化を受けて、持続可能な社会の実現に向け、環境へ配慮する取組を急速に推し進めている最中です。
つまり、トランジッション・ファイナンスとは
企業の温室効果ガスの排出削減や脱炭素に向けた設備導入への投資や融資 のことです。
参考までに、国のトランジッション・ファイナンスの定義です。
トランジション・ファイナンスとは、気候変動への対策を検討している企業が、脱炭素社会の実現に向けて、長期的な戦略に則った温室効果ガス削減の取組を行っている場合にその取組を支援することを目的とした金融手法をいう
具体的にどういった取組が投資の対象になるのか?
- 太陽光発電、洋上風力発電設備などの設置
- 二酸化炭素の排出が抑制できる設備の購入・移行 などが挙げられます。
②は、今年の3月に、川崎汽船が、重油よりも二酸化炭素を25~30%削減できる、LNGガスを燃料とする船舶を購入する資金がトランジッション・ファイナンスと認められ、みずほ銀行、三井住友信託銀行から融資を受けました。詳しくはコチラ
いかがでしたでしょうか?
本日は「トランジッション・ファイナンス(移行資金)」について、ザックリと解説させて頂きました。
少しでも皆様の記事を読む手助けになれば幸いです。