【相場操縦って?ブロックオファーって?】SMBC日興証券 相場操縦の疑惑

こんにちはミヤヒロです

本日も日経新聞から、「SMBC日興証券の相場操縦疑惑」の記事について解説させて頂きたと思います

「ブロックオファー」「相場操縦」、などの専門用語が出てきます

私もこの記事で初めて知り、記事を書くにあたって少し勉強させて頂きましたので、知識がない方にも分かりやすくお伝えできたらと思います

ではさっそく、記事の要約です

  • SMBC日興証券の社員が、特定の銘柄の株価を維持する目的で、不正な株取引を繰り返していた疑いがあるとして、証券取引等監視委員会(監視委)が、SMBC本社へ強制調査をしている
  • 監視委が問題視している取引は、SMBCがブロックオファー(※この後説明します)で買い取った株を、買取り時点の株価から下がらないよう、特定の取引を繰り返しおこない、相場操縦をしたことである
  • SMBCの社員は取材にて「正当な取引の範囲であり、違法性はない」と主張している
  • 相場操縦の罪は、金融商品取引法の罰則の中で最も重く、法定刑は「10年以下の懲役もしくは1千万円以下の罰金、またはその両方」が科せられる
記事の全文が読みたい方はコチラ
かんたん、と言っておいて全然意味わからない! というツッコミが入るのを覚悟してますが、これが今回の件の一連の動きです^^;
大筋の理解に無駄な部分は省き、要点を絞って書いたつもりですが、まだまだ修行がたりないですね
では、「ブロックオファー」と「相場操縦」について説明していきます

ブロックオファーとは?

株式の大口売り出しのことです。つまり、ある上場企業の大株主が保有している株を大量に手放すことです
通常、株が一般の株式市場で一度に大量に売り出されると、供給過多により株価や市場に大きなインパクトを与えてしまいます。
ビットコインなどの暗号資産の価値が乱高下する理由の一つは、これだと言われています
そこでブロックオフォーは、ある上場企業の大株主(大量に株を持っている人)が、保有する株式を証券会社に買取ってもらい、証券会社は株式市場が開いていない時間外に、特定の投資家へその株を転売します
そうすることで、大株主は株価への影響を最小限に抑えた状態で売却でき、証券会社は取引手数料や、その株の転売で売却益を得ることができます

問題となっている「相場操縦」とは?

今回問題視されている取引は、証券会社が大株主から引き取った株を、転売時に買取価格よりも下がらないよう、特定の株取引を繰り返し買い支えをした疑いがあることです
これは、株式相場を意図的に操作した「相場操縦」という行為であり、金融商品取引法(金商法)違反です
法定刑は、「10年以下の懲役または一千万円以下の罰金、もしくはその両方が科せられる」、金商法の中でも最も重い罪にあたる
考えてみれば、株式相場が誰かの思惑により意図的に操作されることがあるようでは、個人や企業、投資家も安心して株を売買することができません
株式相場は取引の公正性が何より重要で証券会社は不正な取引に目を光らせる市場の門番としての役目があります
そのため、この相場操縦には金商法で最も重たい罪が定められているのです
ここまで記事をご覧頂き、少しでも記事が読みやすくなりましたのでしょうか?
おそらく、「ブロックオファー」、「相場操縦」の意味がザックリと分かるだけで、理解度もまったく違うかと思います
このSMBCの不正疑惑ですが、なんと監視委は去年の秋から疑いはじめていたそうです
証券会社の業務内容や財産状況を細かくチェックし、昨秋から同様の不自然な取引を複数回確認しており、今回の強制調査にいたったとのことです
だだでさえ非常に複雑な株式市場の中で行われた、一部の不正な動きを見逃さないチェック機能の凄さに、素人感覚ながら恐ろしさを感じました。。。